小学生の子供の夏休みが終わる直前、響灘と玄界灘の境界部に面する福岡県宗像市の大島(筑前大島)へ行ってきました。
大島への旅行は二度目、昨年も同じ時期に泊まりに行きました。
せっかくなので、体験したり調べたことをメモがわりに残します。
- 大島への移動手段(船・海上タクシー)
- 大島での移動手段(徒歩・レンタサイクル・タクシー・海上タクシー・観光バス)
- 子連れで行った観光スポット
- ランチや夕食・休憩スポット
- 大島の宿泊
- 感想
1.大島への移動手段(船・海上タクシー)

大島への移動手段で真っ先に思い浮かぶのが船。
神湊渡船ターミナルから大島行きの渡船があります。
神湊渡船ターミナル
大島渡船運航時刻表
http://www.city.munakata.lg.jp/tosen/oosima.php
ターミナル近くには12時間300円の駐車場があり、そこから歩いてターミナルへ。
第一、第二駐車場、第三駐車場と用意されているのですが、土日は釣り客もたくさんいるらしく、車が結構いっぱいでした。(第三駐車場はターミナルまで徒歩6分とGoogleの口コミにありました)
私たちは昨年も今年も第二駐車場に駐めました。
昨年は平日に行ったせいか第二駐車場は余裕がありましたね。
(第一駐車場の場所は分からず…)
第二駐車場
第三駐車場
自家用車で渡りたい方は予約が必要

自家用車で大島を回りたいという方、フェリーに乗るためには予約が必要のようです(予約は1ヶ月前から受付)。
詳しくはこちらのリンク「市営渡船大島航路」からご確認をおすすめします。
http://www.city.munakata.lg.jp/w050/040/040/050/050/0050/201501270633.html
また、大島航路・第2便は「しおかぜ」という旅客船で、車や大きな荷物は積めないので、そちらも要確認ですね。
海上タクシーも
海上タクシーもあります。思ったよりリーズナブルな価格です。
「宗像大社沖ノ島への正式参拝の際は、是非ご利用ください。(正式参拝は宗像大社の許可が必要です。)」とあります。
詳しくは宗像大島.comのページからご覧ください。
電話番号:090-9566-3557(宝栄丸)
2.大島での移動手段(徒歩・レンタサイクル・タクシー・海上タクシー・観光バス)

大島での移動といえば、徒歩・レンタサイクル・タクシー・観光バスがメインのようでした。
自家用車をフェリーに乗せて来ることもできるようですが、あんまりいなかった気がします。
個人的には、風車に行く道(観光バスで通った)は地元の方でないと難しそうな…
離合できない、車一台通れる道、という感じでした。
自家用車で風車に行く方はご注意を…
徒歩
徒歩の方は港周辺を行動している方や、ウォーキングラリー、御嶽山の登山客など様々。
宿に荷物を置いて散策してそうな方も。(ターミナルにコインロッカーは無かったような)
レンタサイクル
今回大島へ行った時、土曜日はレンタサイクルの方々がたくさん。
島内は港周辺以外はかなりアップダウンがあり、電動自転車だったので、それを見てホッとしました。
じゃらんニュースにもレンタサイクル情報が。
大島港にある「大島観光案内所」で貸出
電話番号:0940-72-2226
タクシー
みなとタクシー大島営業所
電話番号:090-9566-3557
海上タクシー
詳しくは宗像大島.comのページからご覧ください。
電話番号:090-9566-3557(宝栄丸)
観光バス
大島観光バス。
第一便〜第七便まで、これが10時台から15時台までしか動いていません。
バスを使ってあちこち行こう、宿や港まで行こうという方はご注意を。
バス停にいないと乗せてくれないかと思ってダッシュしたら、運転士さんから「手振ってくれたらとまりますよ〜」と言ってもらえました。
絶対止まってくれるか保証はできませんが、もしもバス停まで間に合わない!となった方は、手を振ってみてはいかがでしょうか。
3.子連れ・徒歩・バスで行った観光スポット
湍津姫神(たぎつひめのかみ)をお祀りする宗像大社中津宮
港から徒歩3分程度。
フェリーからも鳥居が見える神社、宗像三女神の1柱、湍津姫神(たぎつひめのかみ)をお祀りする中津宮。
http://www.munakata-taisha.or.jp/pr/tanabatadensetsu.html
境内には「牽牛(けんぎゅう)社」「織姫(おりひめ)社」といわれる祠があり、七夕伝説発祥の地と言われ、毎年8月7日に七夕祭の神事が行われていて、竹灯篭のあかりの演出で有名のよう。
天の川という小川があり、大島港渡船ターミナルで販売されている「祈り星」を清める人もいました。
https://inoriboshi.oshimacafe.com/
中津宮があるのは石段の上、階段を結構登ります。
前回も今回もこちらでまずはお参り。
社殿の鰹木が、全国でここだけ!という珍しいものだそうです。
丸を3本、四角形を3本束ねた木が屋根にのっていて、陰と陽、三つというのは宗像三女神を表しているそうです。
この社殿の左側に降りていくところがあって、天然の湧水である「天の真名井(あまのまない)」が飲める場所が。
家族みんな有り難くいただきました。
とても美味しいお水でしたよ。
宗像大社沖津宮遥拝所

写真左側にちらりと屋根がうつっているのが見えるでしょうか?
島のちょうど真ん中北端にあるのが沖津宮遥拝所(ようはいしょ)。
ずっと昔から沖ノ島は女人禁制。
もともとは漁師の奥様たちが、沖ノ島の宗像大社沖津宮を遠くから参拝(これを遥拝と呼ぶ)するためにたてられた「拝所」。
今は女性だけでなく神職以外の立ち入りは制限されているようです。
島の方によると、「天気が良い日は沖ノ島が見えると言われるが、夏は水蒸気が出たりして晴れても見えにくい。冬の方が曇りでも見える日があるぐらい」とのこと。
空気が澄んでいるほうがよいのかもしれませんね。
私は今年うっすら見えたような気が…沖ノ島だったらいいなと思って見たから錯覚かもしれませんが。
周りは静かな海で、聞こえるのは波の音に風の音。
とても気持ちのよい場所でした。
夢の小夜島・かんす海水浴場

港から徒歩でも行けた、夢の小夜島とかんす海水浴場。
奥が海水浴場ですが、この写真は8月最後の日。
海水浴のオフシーズン、地元の方からも「もうクラゲが出るから泳いでないね」と。
泳げなくても遊べます。
ヤドカリは沢山いたし、海水に足を浸すだけでも気持ちいいし。
この海水浴場の側には木陰と芝生、ベンチがあり。
荷物を置いてゆっくり遊べました。
有料のシャワールームもありました。
大島交流館
かんす海水浴場の目の前にあります。
「神宿る島」沖ノ島と深い関わりを持つ「大島」について学べる施設です。
1階では映像で、2階では写真やパネル展示で沖ノ島や大島のことが紹介されています。
新しい施設で、お手洗いも綺麗。
スタッフさんもとても感じが良い。
我が子たちは、2階の大島すごろくと虫の標本を楽しんでいました。
大島交流館instagram
https://www.instagram.com/oshimakouryukan/
4.ランチや夕食・休憩スポット
大島と言えばお魚。
昼食を食べられるのは食堂やカフェの他、宿泊施設もランチ対応をしているところがありました。
土日だと開いているところが多かったのですが、平日は閉まっているところも多くて。(2020年にランチに大島へ。平日でも開いていたお店)
どちらにしても事前に電話などで確認していたほうが確実だと思いました。
お店によっては「来るなら開けとくよ〜」という感じのところも。
お魚大好きクラブ
お魚料理のお店で、昼はランチ、夜は居酒屋的なお店。
夜は地元の漁師さんも訪れる、地元の人にも愛されるお店のようでした。
お腹いっぱい食べたのにかなりリーズナブルでした。
大将も女将さんも子供達に優しい対応で。
昨年は素泊まりになったから、こちらに予約して夜に訪れました。
(大島にはコンビニがないことに朝気がつき・・・一泊朝食付きの宿のほうが朝落ち着けそう)
https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400302/40046154/dtlrvwlst/B277493123/?lid=unpickup_review
地元の方の憩いの喫茶店「サンピエール」
昨年ランチに訪れたのは喫茶店「サンピエール」。
地元の方で賑わうお店で、島の人たちの生活の場所ですから、子供達にも「ここは島の大人たちのお店。騒いではならぬ」と言い聞かせてから入るとそこは地元の漁師さん、役所の人などでいっぱいのランチタイム。
偏食がひどく、食べられないものが多い我が子でも、喫茶店なら何か食べれるものあるかなと、行儀よくお邪魔した。
確かオーダーしたのは「焼きそば」「ちゃんぽん」。
地元人気店なのが分かる!美味しさ、ちゃんぽんにはヤリイカたっぷりで驚きました。
「子供の食器がないから取り皿これでいい?小さいフォークとスプーンこれでいい?」と気遣ってくれた優しい女将さんが印象に残るお店。
常連の観光客風の女性が飲んでいたコーヒーもとても美味しそうでした。
いつかまたお邪魔させてもらいたいです。
平日でも開いていた、島の人たちのランチにも「壽や 三郎」さん

詳しくはこちらの記事をご覧ください。(2020/9/13に追加)
子連れ客にも優しいよと、島の方からもおすすめでした。
宗像漁協大島直売所「さよしま」

大島の特産品・お土産が売っています。
ターミナルのすぐ近くにありますよ。
コーヒー・カフェラテがあるので、コンビニのないこの島では貴重なコーヒーが気軽に飲めます。
特産品やお土産のなかには宗像道の駅で買えるものもありますが、ここでだけ買えるといえばアカモク入り魚ロッケ。(ぎょろっけ)
昨年はこちらの魚ロッケサンドで朝食をいただけたのですが、今年は魚ロッケ単品で販売してました。
美味しかったので復活希望。

5.大島の宿泊
大島の宿泊といえば民宿。
まずは私が今年泊まった民宿をご紹介します。
沖津宮遥拝所の隣 民宿まなべ
宗像大社沖津宮遥拝所の本当にすぐ隣にある「民宿まなべ」さん。
まさに島の親切な人たち、家族経営のお宿です。
島の味、島の素材です。
あまり得意でないサザエが、ここならペロリでした。
鮮度によって全然味が違うんですね。
写真に載っていないけど、自家製の大根の味噌漬けもお気に入りでした。(お酒に合います)
どれも有り難くいただきました。
島の北側の海は岩がコロコロ。
海水が透き通って岩がよく見えました。
ここのお風呂は岩風呂で、温泉気分も味わえます。
波の音を聞いて昼寝…あれがパソコン疲れの頭に効きましたね。
次回行ってみたい宿
今回は、昨年一番行きたかったけど行けなかった「民宿まなべ」さんへ。
次回行ってみたい宿があるのは何故かといえば、休業日や用事のため予約は受けてもらえなかったけど、その時の対応がとてもよかった宿が二つあって
三好屋旅館
https://mayumim.wixsite.com/miyosiya
前項でご紹介した喫茶店「サンピエール」さんが経営している旅館です。
女将さんが他の民宿を提案してくれたり、子連れだったらあの海水浴場がいいですよ、など観光情報まで教えてくれました。
幸栄荘
かんす海水浴場にも近い場所。
台風が続いて船が出ず、次のお客様の食材を買いに行く日とかぶってしまった、本当にごめんなさいねと謝られてしまいました。
前日に予約しようとした無理めな客に…こちらこそごめんなさいでしたが、いつか行ってみたいと思いました。
http://munakataoshima.com/koueisou/
6.感想
以上が2018年と2019年に行った大島旅行のまとめでした。
(2020年にランチ情報を追加)
思った以上にボリュームが。
まだ行っていないところもあるのに。
二回行って感じたことは、信仰と生活が溶け込んでいる島なのかなって。
当たり前のように昔からあるもの。
沖ノ島も遥拝所も中津宮も御嶽山も。
島は島の人たちのものだなぁと、私たち家族は「お邪魔します」の気持ちで訪れる感じです。
道行く島の人には「こんにちは」と声をかけたら、観光客とすぐ分かるのか、笑顔で「こんにちは」と返してくれたり、「雨が降らずにもつといいですね」と言ってくれたり。
次は夏以外も行ってみたいですね。